2008年02月25日

阪神ファンの読解力を試される本(「あぁ阪神タイガース」野村克也著)

阪神の監督として大失敗に終わった3年間。

自分が行ったこと、そして結果的にどうだったのかが
正直に書かれていて「なぜ失敗したのか」という
疑問にせまっている。

一つの原因は「阪神タイガースの体質」と呼べるものだが、
もうひとつ野村克也自身のその時のメンタリティ、
「野村の考え」の伝え方についての反省も真摯に述べられている。

この本は「失敗談」なのだが、
その失敗の原因となった答えを導けたことで、
野村監督自身、また監督として進歩できた部分が
東北楽天の監督として「今」活かされているわけだ。
(強敵、現る!だ^^;)


だから阪神タイガースも、これまでのダメダメな歴史を反省し
その原因を理解、解消することで進歩しろという気持ちで
書かれている。


「なぜだろう?」と興味をもったことについて
考えることが好きなタイプの人間にとって、
自分なりの明解な結論が出ると、とてもスッキリするし
他人にも伝えたくなるものだ。

私には著者のこのような気持ちがよく伝わったし
大変面白く読めたのだが、
盲目的な「阪神」信者さんにとっては
教祖の悪口ととられるかもね。

これは文筆家ではない野村さんが悪いのではなく、
編集者の仕事の範疇なのだが、
「巨人軍論」に続く第2弾としての縛りにとらわれて、
「阪神タイガース論」という体裁をとらないほうが良かった。

「阪神に教えられた指導の仕方」みたいに、
内部の監督としての実体験の部分を前面に出して、
他球団の選手、監督として「外からみていた阪神」の部分は、
あくまで「持論を支持するためのひとつ」という位置づけで
ひかえめに書いた方が著者の意図が良く伝わったと思うな。あ、そうそう、本書の中で、ノムさんは
けっして岡田監督を酷評しているわけではない。

自分とは全く違った価値観で生きているので、
評価することができない。
なので、結果を見るしか良いも悪いも言えないという
ニュアンスだった。

「酷評だ」と感じた人は、「それは読者自身の心の中」の
岡田監督評を見たということですな(^^;)。


posted by ばかぼん父 at 10:09| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書&TV番組感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あれ?酷評してませんでした?
そっか、酷評してたのは自分自身だったのか!
納得です(笑)。
Posted by torao at 2008年02月25日 13:30
to toraoさま

こんな場末のブログにおいでくださり恐縮です。
しかも「私信」へのお返事までいただいて。(違?^^;)

私は、もう「酷評」する時期はとっくに過ぎました。
「だって、みたまんまのあんな人のまま、不変ですから」

その彼に5年もチームを預ける球団幹部の方こそ
「恐るべし」じゃないでしょうか。(^^;)
Posted by ばかぼん父 at 2008年02月25日 17:38
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Excerpt: 野村克也「あぁ、阪神タイガース――負ける理由、勝つ理由」(角川書店) [ 内容 ] 知将・野村楽天監督が他球団で低迷する阪神タイガースを徹底分析し再生論をアドバイス!前作ベストセラー『巨人軍論』に続く..
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Tracked: 2008-03-13 23:15
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