2007年12月28日

「右脳型」選手は出てくるものじゃなくて育てるもの

現在発売中であるNumber 694 は、
浦和の裏方の話も良かったが、オシム前監督特集だ。

特に後藤健生氏、西部謙司氏の記事からはオシムさんが
やろうとしてたサッカーがわかるし、
木村元彦氏の特別寄稿は、ウンウンと頷きながら読んだ。

まだ手元には届いてないがサッカー批評37
オシムさん特集。

もう「まとめ」にはいっちゃってて
「終わっちゃったんだなあ」と、寂しくなる。

一方、今朝のサンスポに岡田新監督の日本サッカーへの考えが出ていた。


「日本人はアイデアを出せない選手が多い。指示待ちみたいなね。各年代のリポートを見ると必ず同じになる。『判断のスピード、持久力、戦術遂行能力は世界に負けていない』。そう言っている限り近づけても追いつけない」。必要なのは指示なく対処できる自主性、独創性というわけだ。
そう、その通り。
その分析までは素人でもできる。

しかし、ジーコは上手い選手に自由にやらせるだけで
その独創性が発生すると思い込んでいたが実際は大失敗。
ブラジル人と日本人は違うことがわかっていなかったようだ。

オシムさんは「自分で考える」習慣付けのトレーニングを
させることができるのが世界的にみても非凡なところ。

攻撃の時、人もボールも動くために人数をかけたい。
そのためには少ない人数でも守れなければならない。
アジアカップまでは守備重視で指導していたが、
その後攻撃面にも着手。

指導された選手達は「こうする手もある」「こんな方法もある」と
そのアイデアと「引き出し」の多さに驚いたという。

前を向いてボールを持ったゲームメーカー。
フリーランニングで追い越していくサイドバック。
「せっかく走ったんだからそこへ出せ」では
なんにも面白くないし、相手を崩せない。

走っていった選手にディフェンダーが引っ張られた隙を
巧みに利用するような、第2、第3の動きをみて
急所へのパスや、ダイレクトプレーなどを仕掛ける訳だ。

ミランのカカのような選手がいるなら1対1を仕掛けて
数的優位を作ってからという選択肢も生まれる。
でも残念ながら日本にカカはいない。

またアイデア溢れる選手が生まれたとしても、
周りがそのアイデアを感じられなければ浮いてしまうだけだ。

もう大人になってしまった選手達の場合では、
練習したパターン通りに攻めるのでも充分に戦えると思う。

柔道だって、技の種類を互いに知っている同士で戦うわけだ。
その中でタイミングとスピード、連続技、
意表をつくことで一本がとれる。

ただ、そのパターンが何通りも幾通りも存在している中で、
相手の動きを見て、最も効果的な攻撃を
「これで行こ!」と判断し、その次の局面にあわせて
動き直すことがチームとしてできるようになればの話だ。

一方少年達は、ジュニアのころから自由な発想でのびのびと、
でもゴールへ繋がる方向へ柔軟な発想をできるように
自分で素早く判断し、周りを活かし利用するようなプレーを
選択できる訓練をしておくことだろう。

岡田新監督のメッセージは少年向けとしてはとても良いと思う。

オシムさんも少年の指導をしたいという希望をもってくれているようだ
とてもとても、ありがたいことだと思う。
アイデアを生み出す選手を育てるためには、
その選手の頭脳を刺激できる優れた指導者が必要だ。

「右脳型」の選手は突然生まれるのでもなく
放任していればよいものでもなく、育てるもの。
長所をつぶすのではなく、伸ばしていくように
「育てていく」環境を創ることがなによりも大事なことだ。
posted by ばかぼん父 at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | オシムの追っかけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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