2007年12月13日
実力差ありあり、ボカが10人でも楽々決勝進出(ボカ・ジュニアーズ 1-0 エトワール・サヘル)
立ち上がりは、エトワール・サヘルの方が良かった。
ワントップにして中盤を厚くした甲斐があり、
積極的にプレスをかけ、中盤でボールを良く拾って優位に立った。
ボカのほうが初戦ということもあり硬さが見られて、
ほぼ互角の展開が続いた。
そんな中、前半37分にセンターマーク付近にいたパレルモが、
ダイレクトで反転しながらのスルーパスを左サイドのスペースへ。
走りこんだパラシオが1人ディフェンダーがついていたが
正確なパスをニアサイドへ、カルドーソが確実に叩き込んで先制した。
ダイレクトプレーなら相手が何人いても関係ないということを示した。
エトワール・サヘルもチュニジアの至宝、シェルミティが
フェイントでディフェンダーを交わしてシュートを放つも
ゴールキーパーが見事な反応でセーブ、1−0で前半終了。
エトワールサヘルの出来も良く、まだわからないという展開だったが、
後半20分、ボカのバルガスが2枚目のイエローカードで退場し、
10人になって、実力を見せ始めた。
まず点を取ったFWカルドーソを下げて守備のできるMF、
ゴンザレスを3分後に投入。
10人になったら一人一人が1割以上運動量を増やせばよいという
意志がチームとして明らかに見え、
俄然ボカの選手の動きが良くなった。
かといって専守防衛に徹しているわけではない。
チャンスと見れば、守備的MFが積極的に攻撃参加し、
エトワールゴールを脅かす。
後半の決定機は10人のボカの方が多かったくらいだった。
攻めるとき、守るとき、時間稼ぎをするとき、
この状況判断が共通理解として、
チームが「ひとつの生物」のように機能していた。
サッカー上の「こうなればこうする」という常識が
文化として根付いているから、阿吽の呼吸というのか、
肌感覚というのか、テレパシーのように伝わる。
世界中のスター選手が集う欧州に対して、
クラブW杯で連覇している南米の強さは、これなんだよね。
育った文化の違う人達では、戦術を「約束事」という形で
作っていかなければいけないが、
同じ文化で育ったもの同士のチームなら、約束事がなくても
通じ合えてしまうのだろう。
エトワール・サヘルは強いチームだと思っていたが、
や・は・り、南米と、そして欧州は、実力が抜けているのだと
思わされたゲームだった。
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