サッカーの場合、リーグ戦と平行して他の試合を戦うために
厚くした選手層は「余剰戦力」ではなく「必要な戦力」だが、
野球の場合はどうだろうか?
長丁場で戦う上で、怪我人が出た時に、
戦力が落ちないというメリットはある。
スター選手を集めることで集客力を上げるということもあるだろう。
しかし、野球の場合は「余剰戦力」は、決して必要なことではない。
でも、毎年優勝争いをしたいと考え、お金はあるが、
「野球力」がもうひとつの球団は、
選手を買い集めるのは、仕方がないことかもしれない。
でも実際は、そんな球団は、何連覇もできないことで
野球界はバランスが保たれている。
これって結構大事で、ビッグクラブだけが優勝するようになってしまうと、
リーグ自体の興味が薄れて、衰退の方向へ動いてしまうだろう。
お金がある読売や阪神が(選手たちには気の毒だが)
ちゃんとした「野球」を目指すのではなく、
「考えなし」系のイロモン野球をすることは
実は球界のためになっていたのかもしれない。
ところが読売は、これまでより頭を使った補強をし、
優秀なコーチを招聘し、
レギュラーシーズンを1位で終えてしまった。
長丁場で戦えば、どうしたって選手層の厚いチームが有利になる。
「レギュラーシーズン1位こそ優勝だ」という人が多くいるが、
この考え方は、球界への興味という意味において、
バランスを崩すことにつながると思う。
MLBでも、総年俸1億8964万ドル(ア・リーグ1位)のヤンキースや、
1億4303万ドル(ア・リーグ2位)のレッドソックスと、
6167万ドル(ア・リーグ13位)のインディアンズや
5442万ドル(ナ・リーグ12位)のロッキーズが、
ポストシーズン戦を戦っている。
(Number690の「安くて強い」球団たち。より)
良い投手が2人作れれば充分戦える短期決戦で優勝を決める方式が
お金がない球団も工夫と努力で充分戦える場を提供しているのだ。
そして、それがリーグ全体も活性化することにもつながっている。
リーグ優勝は、プレーオフの勝者とするルールが、
金満球団と貧乏球団が共存するための必要条件だと思う。
2007年12月07日
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