「大読売様」への気配りが過ぎているのではないか?
捕手、4番、キャプテンと、「これでもか」と
重責を背負わされている阿部を始め、センターラインに
坂本、長野と読売勢を不動のレギュラーで使う。
でも、中心にすえた選手達の結果がともなわないと、
チーム全体が重苦しくなってしまうのだ。
でも、好き嫌いとは別に、日本代表なのだから、
良い結果に繋がって欲しいとは思う。
そのために、ブラジルあたりに負けた方が、
ひとつのチームとして一丸になれるのでは?と考えていた。
事実、そのような展開になりかかったのだが、
このチームの実質的な打の柱、内川と、
ベテラン井端の勝負強さのお陰で、良薬となるであろう「苦戦」
をしながら、なおかつ勝利も得るという、ラッキーな結果となった。
初回いきなり、なぜかセカンドで起用されている、
鳥谷の判断力のない拙い守備で無死2塁のピンチ。
ブラジルの2番ブランは初球にバントの構えを見せたものの、
強攻策でライト後方へのライナー。
糸井だったからこそ捕れたものの、バント、もしくは進塁打狙い
と読んでいたので、あわや大ピンチになるところだった。
野球を知っているねえ、ブラジル。
もう一人、良い投手がいたら、勝てたねえ。惜しかった。
2−3と1点ビハインドで迎えた8回表、先頭の内川が、
「勝てるチャンス」と見て、投入された先発要員の
仲尾次から、レフト前ヒット。
この試合タイムリーを打っている4番糸井に
バントをさせて、代打井端。
ある意味、いっそ清々しいくらいの勝負手で、
これで井端は打てなきゃ、東京までも行けないのか?
と思ったが、ここでしっかりと同点タイムリーヒット!!
ここでブラジルは近藤に投手交代するが、彼には荷が重く、
日本代表が一気に逆転に成功した。
中国なんぞに、負けるとは思えないので、
これで東京ドームまでは、ほぼ大丈夫になっただろう。
2ndラウンドは、韓国に勝ったオランダが来そうだし、
激戦が予想される。
しかし、守備力には目をつぶっても、
ドームでの打ち方に精通している読売勢が中心である、強みもある。
「アメリカへ行きたいか?」と、昔のウルトラクイズ
みたいだが、調子を上げていってもらいたい。