2011年06月24日

大善戦や惜敗というよりもベストゲーム


The CHAMPIONSHIPS Wimbledon 2011 Ladies' singles
Kimiko Date-Krum vs Venus Williams

さすがだ、伊達さん。
ホントに素晴らしいテニスを見せてくれた。

相手は故障明けで、第23シードとはいっても
5回もWimbledonを制したことのあるVenus Williams。

大きな身体を活かした強烈なサーブとストローク、
そしてネットプレーと、芝でさらに力を発揮する
プレースタイルに加えて、経験も豊富。
ちょっと勝てそうにない相手だ。

望みがあるとすれば、伊達さんが解説者時代に(^^;)
散々Venusのプレーをみていたことで、プレーの長所や
短所、性格まで良く知っていることと、
Venusの方は、今や伊達さんしかいない「クラシック」な
テニスをする伊達さんと試合をしたことがないことだった。

試合の立ち上がり、まだエンジンのかからないVenusの
サービスゲームで「いきなり噛み付く」展開に。

レシーブから叩いて攻撃的に攻める。
ライジングショットで、他の人より早く球が返ってくる
伊達さんのストロークにタイミングが遅れるVenus。

リスクを背負って意表をついてネットへ出る積極的な
ネットプレー。

序盤のVenusはパニックになっていたと思う。

あっと言う間に5−1まで行ったのだが、
ここからが、さすが5度もチャンピオンになったVenus。

徐々に落ち着きを取り戻して、サーブでも
要所でエースをとれるようになって、5ゲームを連取し、
5−6と逆転されてしまった。

しかし伊達さんも試合の勝負所は知っているプレーヤー。
必死に追いついてタイブレークへ。
タイブレークでも6−2から追いつかれたが、
最後はミラクルなハーフボレーがダウンザラインへ決まって
第1セットを伊達さんが取った。

第2セットはワンブレークを先に伊達さんがゆるして、
5−3で迎えた第9ゲームは伊達さんのサーブ。

このゲームはあえて無理せず、ファイナルセットを
レシーブから始めるために捨て気味に見えた。

得意のレシーブゲームで先にブレークして、
Venusにプレッシャーをかけたいところだったが、
先にブレークされて、すかさずブレークバックしたものの
キープ、キープの展開に。

4−4あたりからすーっと集中力をもって攻め続けたのだが、
勝負所を伊達さんが知っているのと同じく、
Venusも良く知っている。

要所でエースをとれる185cmの長身から打ち込んでくる
サーブを持っている分、なかなかブレークできなかった。

最後は、体力も精神力もスタミナが切れたようになった
タイミングで、6−8となって敗れてしまった。

勝機があったとすれば、第1セットの5−2、5−3の時の
セットポイントでサクッと取っていれば、
パニック状態をまだしばらく継続できただろうから
勝てたかも知れなかった。

1−5のビハインドになっても、この日は「良いVenusの日」
だったのか、「このセットを捨てて、次」と
考えなかったVenusの判断は、さすがに経験豊富だと思う。

また、Venusにその余裕?を持たせなかった伊達さんの
プレーが、ホントに凄かったのだと思う。

「全く勝てない相手だったか?」といえば、
そうでもないんじゃない?と思うので「大善戦」ではない。

かといって「勝てそうだったか?」といえば、
さすがの勝負どころの「チャンピオンの強さ」を
目の当たりにすれば、けっして思えないので「惜敗」でもない。

ただ、言えるのは、伊達さんがやれることは全部やって、
ホントに楽しそうにベストパフォーマンスをみせたこと。

そして、「あそこへこう打って、ここへ詰めてこうする」
といった「組み立て」のある、クラシックなテニスを
観ているこちら側が久しぶりに堪能できたことだ。

2回戦も勝ち上がった若い土居美咲には、
大いに期待しているけれど、
強打の応酬で殴り合うような現代テニスは、
観てる側にとっては(私にはか?)あまり面白くない。

配球の組み立てや、意表をついてリスクを背負って
勝負にでるネットプレーなど、駆け引きのある
テニスの方がホントに面白いと思った。


伊達さん本人は、この試合で自信をつけて、
さらに高みを目指して挑戦しつづけるだろう。

でもWinbledonのセンターコートで、
芝の王者Venus Williamsを相手に、
素晴らしいテニスを繰り広げたこの試合は、
伊達公子が12年のブランクを経てプロテニス界へ
復帰したのは、「この試合をするため」だったと、
思えてならない。

ありがとう!Krum-Date Kimiko!
posted by ばかぼん父 at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | テニス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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