人的補償選手として28名のプロテクト漏れをした選手の中から
投手2人野手1人に絞った上で、阪神キャンプの視察を始めた。
しかし、喜んで獲得したいレベルの阪神の選手は、
野手では、城島、鳥谷、新井兄、平野ぐらい。
投手なら、ソニック、能見、岩田、秋山、藤川、渡辺亮、久保田くらい。
これに体面的に外せない金本、関本や、獲得したばかりの
藤井、新井弟らをプロテクトしても、余裕で若手有望株まで、
カバーできるだろうと思う。
そういえば西武から細川、横浜から内川と、
人的補償を伴うFA選手を相次ぎ2名も獲得したソフトバンクも、
西武からも横浜からも人的補償を求められる事なく、
金銭補償で決着した。
まあ、FA選手を獲得するような、戦力を輸入によって
獲得する方針のチームの若手選手は、
アピールするチャンスが少なく、モチベーションも保ちにくいので、
成長しにくいわな。
その中でさらにプロテクト漏れをするような選手は、
貴重な選手枠を埋めてまで獲得する魅力などないと、
いうことだと思う。
私はFAで出て行かれるチームについては、なんの補償もない
メジャーに行く事も当たり前になりつつある今、
戦力バランスのために補償選手を求めることは
どうでも良いと思いつつある。
しかし、FA選手を獲得するチームの、
発展途上にある選手にとっては、
さらに経験値を積んで成長するチャンスを減らされるわけで、
不幸な事だと思う。
「FA選手を獲得しまくるチームは、選手の育成をしにくい」
ということが成り立つとすると、他のチームと同じように
新人選手を指名する事は、入団後、不利になる選手を
増やしていることになるのではないだろうか。
ドラフトの1位は即戦力級であると認める事にして、
2位から4位の指名権をそれぞれ1人の選手として、
28名のプロテクトの対象にするのはどうだろう?
球団が来季のドラフトでも普通に指名したければ、
実質25名のプロテクト枠となって、さらに
3人の現役選手がプロテクト漏れをすることになるのだ。
一方、現役選手を現行通り28名プロテクトすると、
FA選手を放出した球団は、来季のドラフト2位の指名権を、
プロテクト漏れをした選手と同様に、
選ぶことができるようにするのだ。
同様に27名(+2位指名権)プロテクトなら3位指名権、
26名(+2、3位指名権)プロテクトなら4位指名権が、
選択肢に残ることになる。
コバヒロは、そうまでして穫りたい選手ではない?
では手を挙げなければ良いだけ。
そうすればアメリカへ渡り、マイナー契約から「夢の」メジャーを
目指していたはずで、なんら問題なかった。
というか、アメリカのマイナーや、独立リーグという受け皿は
結構大きいので、選手自身に実力があって「やる気」があり、
それを見せる事さえできれば、ある程度の範囲の選手まで
「もう一勝負」は可能だ。
人的補償を伴うFA選手レベルなら、当然それくらいの
気概があってしかるべきだし、獲得希望をする球団も
それくらいのリスクを負った「三顧の礼」をもって迎えるような、
態度を見せても良いと思う。
そこにあなたのいう制約が加われば、FA制度は形だけのものとなり、ドラフトで入団先を決められた選手は、一生そのチームでということになるでしょう・・・。
そして、選手流出のおそれがなくなり、球団は年俸を抑え込み放題になると思います。
FA制度は、選手会の要望で作られた制度であるということを、お忘れではありませんか?
そして、あなたの方法の最大の問題点は、前年のFA状況により、翌年ドラフトにかけられる選手の権利が、年ごとに違ってしまう点です。
具体的に言えば、A選手のFAにより、ドラフトにかけられるB選手のC球団から選択される権利が奪われることになります。
戦力均等は必要ですが、それはドラフトの完全ウェーバー制導入によるべきだと思います。
しかしこの方法では、くじ引きにより少しは残されていた意中球団への入団チャンスを、選手は失うことになります。
したがって、FA権取得までの期間を短くする必要もあると思います。
戦力均等も必要ですが、ドラフト選手の権利均等も、必要なことではないでしょうか?
こんな思いつきの記事にコメントありがとうございます。
しかも、広範囲かつ「まとも」に指摘されておられる・・・・。
自分でも突っ込みどころが他にもまだ思いつく案なので、
自説にこだわる気はあまりないのですが、
いくつか論点を整理させてください。
現在、ドラフトやFAが、選手の自由を獲得する権利となっているか?
ドラフト自体が球団側が選ぶ権利を持つものだし、またFA選手の獲得も球団側に裁量権があるものだと思っています。
ホントは球団が補償することを求められない、いわゆるホントの自由契約になるのがFA権取得のはず。
しかし、それを認めてしまうと、戦力が圧倒的に偏ることになるでしょう。
というと、「戦力均衡」が念頭にあるようですが、
正直なところ、あまりありませんでした。
千葉ロッテのようにリーグ優勝するほどには強くないチームが、
チーム一丸となって、日本一にまで上り詰めることができるわけで、
「野球は戦力の足し算で強弱が語れない」というのが、好みの展開です。
また、レギュラーポジションが空いて、チャンスがゴロゴロとあるようなチームこそ、若い選手たちが切磋琢磨できるのではと思っています。
だれしもピカイチに野球が上手かったはずの選手達が、環境によって伸び悩むのはかわいそう。
FAでばんばん選手を穫るチームは、「ドラフトもファームも要らんやろ」という、いわゆる暴論が根底にあります。また、良い選手を獲得しておきながら、誰も出したくないというのも、なんかムカツクし(^^;)
私の案は、現行案を活かしつつ、ぶっちゃけて言えば、プロテクト枠を25名にしろと同義になるのでは?というつもりでした。
しかし、ご指摘のように、FA選手の獲得に尻込みする球団ばかりになる懸念はありますね。
ドラフトされる側の選手は、1位指名されるレベルなら変化なし、2位から4位までのうち、1枠減るだけと思いましたが、好きな球団から指名される可能性の減には違いないのも、おっしゃるとおり。
選手を高年俸で獲得してくれる球団のほうが、選手にとってはありがたい存在であるかもしれませんし。
というように、あまり大局的に考えて書いたものではないことが、よくわかっていただけたと思います。(^^;)