2010年01月06日

根来前コミッショナーが最後に遺した負の遺産(野球協約改定)

1年も前の話題で申し訳ないが、私がこの件を知ったのが
2010年1月5日付けの朝日新聞のコラム「EYE 西村欣也」の
「ファンの視点持ち野球協約見直して」だったのだ。

ザッとググってみると、西村欣也氏は2009年のおそらく2月10日に、
同コラムで、なによりも大事な野球協約第3条が消滅していることを
指摘
されていた。

もちろん私だって、野球協約が大きく改定されたのも、
また、それによって、コミッショナーの権限が強化されたと
いう報道も知っていた。

しかし私は、この西村氏のコラムを読まなかったようだ。
(新聞を開かない日もあるので・・・・ダメじゃん>_<)

なんともかんとも、自分に対して腹立たしいのと同時に、
この国のスポーツジャーナリズムにも、
ホントに頼りにならないという意を新たにした。


野球協約は、日本プロ野球選手会公式ホームページから、
変更箇所を含めて
PDFファイル形式でダウンロードできる。

そのうち、第3条のみを抜き出すと、
第3条 (協約の目的)
この協約の目的は次の通りである。この組織を構成する団体および個人は不断の努力を通じ
てこの目的達成を目指すものとする。この協約は、社団法人日本野球機構の事業の円滑適正な執行を図るための組織である日本プロフェッショナル野球組織の組織及び運営の細目を定めるものである。

(1) わが国の野球を不朽の国技にし、野球が社会の文化的公共財となるよう努めることによって、野球の権威および技術にたいする国民の信頼を確保する。
[2002.7.9改正]
(2)わが国におけるプロフェッショナル野球を飛躍的に発展させ、もって世界選手権を争う。
(3)この組織に属する団体および個人の利益を保護助長する。

取り消し線で消された部分が2008年の協約にあった文言で、
消されてない部分が現行の野球協約第3条の全てだ。

「不朽の国技にし、野球が社会の文化的公共財となるよう務める・・・」
という「誇りある言葉」を、スカッと削除している。

根来氏は2004年の合併騒ぎの時、「選手ふぜいが」とのたまった
ナベツネ側の立場にたち、「選手会は労働組合として認定されてない」
という「入れ知恵」を経営者側にしたらしい


よほどこの「社会の文化的公共財」という文言と世論に負けたのが、
悔しかったのだろう。
退任前に妙にやる気を出していたと思ったら、こういうことだったのか。

全く「法律屋」というのは、その専門知識を、正義や道理を守るためじゃなくて
自分の思惑を通す「道具」としか考えていない輩がいるから困る。

西村氏のコラムによれば、
根来泰周前コミッショナーに協約改定を丸投げしたために、憲法でいえば前文にあたるこの条文が、密室で失われてしまった
らしい。

野球協約を一存で好き勝手に書き換えられるのなら、
もともと絶大な権限があったと言えるのだが、
コミッショナー権限の(さらなる)強化についてのみ、
マスコミを通じて大々的に知らしめておき、
プロ野球の「理念」といえるものを自ら捨て去った事実を、
PDFファイルの1ヶ月?の時間差アップロードという
卑怯な手口を用いて「世間の目」から避けさせたようだ。

1年も卑怯者の思惑通りになったことが、
実にムカツク。

この行為が根来氏の一存であり、西村氏が期待するように、
加藤現コミッショナーが、再び野球協約に理念を盛り込むのなら
良いのだけれど(祈)。

そうではなくて、
オーナー達がこの「理念」という、
やっかいなシバリを無くすことに利害と意向を一致させていたとしたら、
日本のプロ野球はいったいどこへ向かおうとしているのだろう?

新年早々、不安になってしまった。
posted by ばかぼん父 at 17:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会の勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すみません。その後、まったく
おっかけ忘れていました。
なんということでしょう…
Posted by torao at 2010年01月06日 18:10
to torao さま

ムカツキますよね。
この怒りをぶつけるには、マイナーブログである私のところでは力不足です。

ということで、お願いします。(と丸投げ^^;)
Posted by ばかぼん父 at 2010年01月06日 18:59
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/137563289
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。