1996年以来、13年ぶりの天然芝のコート、
テニスの聖地、ウィンブルドンへクルム伊達公子が帰って来た。
一緒に練習したのはMonaco在住のオンドラスコバ。復帰を決意した彼女自身がとても楽しみにしていただろう大会で、
彼女は予選からの出場ですが、アオランギで一緒にやりました。
彼女に「今回、芝では初めて?」と聞かれ、
「そう!昨日はロンドンに着いてからやってない。」
それに加え「芝で最後にやったのは1996年!」
と言うと彼女は大笑い!!
「最後の芝はセンターコート!」と言うとさらに大笑い!!!
グングンランキングを上げて第9シードを獲得した、
伸び盛りの19歳のウォズニアッキに
100%の力を出して戦った試合だった。
このところ、クルム伊達選手は、足の故障に悩んでいる。
全仏オープン予選でも1回戦で棄権するはめにあっている。
今大会は怪我の回復とリハビリをしながら、
ワイルドカード(主催者推薦)を申請していたのが認められ、
予選を免除された。
ここで1試合でも勝てればITFの50000$大会で優勝するのと
おなじ位のポイントが稼げるチャンスだ。
この初戦の1試合に全てを賭けて臨んで来た集中力で、
第1セットを7−5と奪い取る。
伊達さんが、さすが、(かつて)世界のトップに立ったと
思わせてくれるのが、「ここ1本」の強さだ。
うまく自分のペースに引き込んで、「あれ?」と思っているうちに
第2セットは伊達さんからのサーブ。
キープ、ブレーク、ブレークバック、ブレークバックで3−1とリード。
ここまではホントに上手く「はまった」という感じだったが、
ウォズニアッキもこのままずるずるいってしまうようなレベルなら、
ここまでランキングは上がって来ないわな(^^;)。
ここからプレースタイルを守備的というか、
アラフォーの選手にとって最も嫌であろう、
前後左右上下への振り回し。
伊達さんは、ボールの上がりっぱなを捉える事で、
他の選手より早いタイミングで相手に返して行くのが持ち味。
相手が強打できてくれればくれるほど
術中にはめることができるのだが、
伊達さんの方を走らせて、先に打たせにこられると体力差という、
絶対的に不利なパラメータが効いてきてしまう。
その上、足が試合中にけいれんしてしまうという、
若い頃にはなかった弱点を抱えてしまっている。
クルム伊達公子選手の大いなる挑戦にとって、
これは大きな壁が立ちはだかってしまったなあ。
ウォズニアッキのとった戦法の変更は、その効果とともに
みんなが見ていたわけで、ある意味プロなら誰にでも出来る、
「伊達殺し」。
クルム伊達選手は、どう考えるのだろう?
38歳で復帰して、第9シードに対して自分のテニスでセットを奪い、
真っ向勝負?の間は、互角に戦えたことに満足するのか。
それとも、さらに「負けじ魂」に火がついて、
この壁を打ち破ろうとブレークスルーになるような、
(鬼のような体力にしろ、ウイニングショットにしろ)
新たな武器を手に入れるべく、ストイックにテニスに打ち込むのか。
大変な事である事は重々承知した上で書かせてもらうと、
Have funの立場のテニスからプロへ復帰して
「強い相手に勝てればもっと楽しい」とレベルアップしてきた過程で
ぶちあたった壁に対して、クルム伊達公子選手が、
どう対応していくのかが、とても楽しみだ。
そして伊達公子ではなく、クルム伊達公子として復帰した意義として、
進化?(変化?)した新たな姿を見せて欲しいと、
外からみて応援しているだけの勝手なファンとしては思う。





