2009年03月14日

「閉鎖型、開放型」の議論は、ようするに「袈裟が悪い」ということか【追記有り】

WBC連覇でも、日本球界は浮かばれない?(下)
負けてもMLBだけが輝くシステム
を読んだ。

なんと申しましょうか、「突っ込みどころ」が満載で、
いちいち突っ込むと論点が散漫な
大長編になりそう。
花粉症で脳みそを鼻水に変えながらゴミ箱に捨てている
時期でもあり、ひるんでしまう。(それが作戦か?^^;)

清水、小野が好投し、成瀬が教育リーグで打たれ、
今季もエッセイが絶好調の田口が藤川からタイムリー。
と、ネタがないわけでもない。

しかし、以前の記事で(上)について、
「ビジネスとして成功した「閉鎖型」がなぜいけないのかを
理解出来るようなわかりやすい説明を期待したい」とか、
「WBCが野球界の発展のためのツールになるのか否か」
を問うてしまった手前、(下)についてなにも書かないのも
礼儀しらずだと思うので、(書いても礼儀知らず?^^;)
論点をしぼって触れる事にする。


heisa.gif
鈴木友也氏によれば、閉鎖型というのは自分たちの世界であるMLBに
他の世界も取り込もうとするモデルであり、
開放型というのは、外界との協調を前提としており、
だから国際大会が上手くいくのは開放型であるそうだ。

こんなことは「
FIFAにW杯に参加したい全ての国が加盟している
サッカー」に対し、
「IBAFにMLBが加盟していない野球」の違いで説明出来るだろ。
開放型、閉鎖型というのは、プロリーグ発足以前に
クラブチームが数多く存在したか否かで採用された仕組みの違いで
結果的に両者の差は、降格圏内のチームの試合が消化試合にならない
ということだけだ。
ちなみにサッカーにおいても世界最高峰の大会はFIFA・W杯ではなく
UEFAチャンピオンズリーグであると思うし、
アルゼンチンのリケルメはW杯招集を拒否しているし、
イングランドのプレミアリーグはトッププロの多国籍軍同士の戦いをしている、

私が聞きたかったのは閉鎖型ビジネスとして成立しているNPBが、
開放型へ変えた方が圧倒的に良いという納得できる根拠だったのだが。

私には、氏は、上手い汁を独占している「MLB憎し」に始まり、
「坊主(MLB)憎けりゃ袈裟(閉鎖型システム)まで憎い」からさらに転じて
袈裟(閉鎖型)が悪いからMLBが悪いという破綻した論理展開にみえる。

坊主の袈裟を脱がせて洋服(開放型)を着せても,中身の人が同じなら
営利団体が慈善団体に変わる理由がないでしょ。

「WBCが野球界の発展のためのツールになるか」については、
氏は「世界的な野球の普及=MLBの利益増大」であると述べているが、
だからどうだとか、NPBはどうすべきかいうことには言葉を濁している。
野球を普及させたいの?したくないの?どっちなの?

私にいわせれば、氏が憂えているMLBに比べて少ないNPBの利益って
そもそも何?って感じだ。
NPBの利益=読売とそのおこぼれに群がるものたちの利益
じゃないのか?

MLBとNPBの関係は読売や阪神の勝ち組球団とパの球団の関係に
似ている。
読売がいくら儲かっても、パの球団にはなんのメリットもない。
だからといって、NPBから脱退しようとか考えるだろうか?
もちろん、喜んで一緒にいるわけでもないのだが。

スター選手がMLBにどんどん移籍しようが、どうってことはない。
戦力外候補とローテの5、6番手の先発投手の、
財政的な足下をみられた不公平トレードだって
我慢しているのだから。
球団経営が自立出来るように努力し続ける事だけだ。

広告費の枠内のチーム経営の限界だって?
プロ野球では1954年の国税庁通達で、親会社は球団への補てんを税務上損金処理できる。「この優遇策が球団経営の自立を遅らせてきた」との批判もあるが、スポーツビジネスに詳しい水戸重之弁護士は「ビジネスモデルとして成立している以上、一概に悪いシステムとはいえない」と話す。
優遇策がなければ、読売の放映権という名の裏金を得られない
パの球団はとっくに消滅していた。
MLBの繁栄を眺めて「NPBの利益」を憂える「余裕」は
いったいどこから生まれてくるのだろうか?

【3月15日追記】
一方的に文句だけ書いても、あまりに非建設的なので、
参考までに、私が考える「どこが拙くて」
「どう書くべきだったか」も書いておく。

「悪い点」
これは「WBCが世界一を決める大会である」というような、
万人が真理であると認めていないものを前提としていることだ。
つまりこれは「仮説」であって仮説は「検証」されなきゃ意味をなさない。

読者も「仮説」を正しいとする根拠を示す事なく「前提にして
展開するような論」は、胡散臭いと思う習慣もたないと、
マルチ商法などの詐欺にだって、ひっかかるよ。

氏の論理のユニークな点は、仮説を前提としながら
それを否定する事実を列挙し、
フツーなら仮説を棄却し「WBCはMLBによるエキシビション」と導くところを
「だからアメリカ(MLB)が悪い」と進んだことだ。
例えるなら、勝手に誤解していちゃもんをつけているようだ。

「どう書くべきだったか」
「WBCは真の世界一をきめる大会だろうか」と

前提ではなく問題提起の形をとって、
否定するような事実を挙げ、
むしろ「MLBのエキシビションである」と導く。
その上で「世界一を決めるフリをするMLBの狙いは」
と言う観点で、書かれていた事実をもとに論を展開し、
最後に今後のWBCのあり方や、
NPBがMLBとどうつきあっていくべきか、について
氏の意見を述べる。
これなら、なんの問題もなく素直に読めたと思う。

もしかして閉鎖型の話こそが書きたかった主題だったなら、
なんの参考にもなりませんでしたね(^^;)。


posted by ばかぼん父 at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会の勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。